B型肝炎訴訟における検査費用は国に請求できる

B型肝炎訴訟を起こした際、B型肝炎であることを証明する検査を行う必要がありますが、国は「特定B型肝炎ウイルス感染者であることを確認するための検査費用」として、訴訟手当金の支給をしてくれます。

まず、厚生労働省のB型肝炎訴訟に関するホームページには、B型肝炎訴訟に関する支給金額(訴訟手当金)として用意している検査費用には以下のようなものがあります。

 

B型肝炎感染者であることを確認するための検査費用

  • 特定無症候性持続感染者の場合
  • 慢性肝炎等の発症を確認するための定期検査費
  • 母子感染防止のための医療費
  • 世帯内感染防止のための医療費
  • 定期検査手当

主に上記のような検査に対して費用が支払われます。

一般的なB型肝炎ウィルスの検査費用は手当金の対象

検査自体は全国の保健所や指定医療機関なら無料(低額)で受けることができます。ただ、自治体によっては検査費用がかかる場合もありますので、詳しくは、各自治体の保健所へお問い合わせ頂くのが良いでしょう。

血液検査|2000円前後

血液検査費用は健康保険の適用で920円です。これに診察料がプラスされ、約2000~3000円が目安になると思って良いかと思います。

超音波(エコー)検査|3000円前後

超音波検査費用1590円に診察料を加えると3000~4000円が目安になります。こちらも血液検査同様、保険適用外の場合は全額負担ですね。

塩基配列の検査費用|60,000円前後

B型肝炎に感染している証拠として母親のB型肝炎ウイルスと原告のB型肝炎ウイルスの塩基配列について、分子系統解析の方法を用いて比較した検査結果が必要です。この検査は保険給付の対象外ですが、和解が成立した場合には、給付金等と合わせて支払基金から検査費用として63,000円が支給されます。

父子感染の場合|65,000円

B型肝炎ウイルスは母子感染以外にも、輸血、父親などの家族内感染、性交渉による感染などの感染経路も考えられます。この検査費用については保険対象外ですが、和解が成立した場合、給付金等と合わせて65,000円が支給されます。

ジェノタイプAeではないことを証明する検査費用

B型肝炎訴訟では、原告のB型肝炎ウイルスのジェノタイプがAeではないことを証明する検査が必要です。

ジェノタイプとは?
ウイルスの遺伝子型と言われる型のことで、微生物やウイルスの遺伝子を構成する塩基配列の違いをジェノタイプとして表しており、ジェノタイプにはA・B・C・D・E・G・F・Hの8種類があります。

B型肝炎訴訟ではジェノタイプの検査結果がBであった場合に限って給付金の支払いがされます。この検査結果を用いて和解が成立した場合、遺伝子型の検査費用については2,300円。保険給付がない場合は8,500円が支給されます。

除斥期間を経過した無症候性キャリアの検査費用

除斥期間を経過した無症候性キャリアの方については、給付金50万円に加え、定期検査費用などが支給されます。

  • 定期検査手当て:定期検査1回につき15,000円(初・再診料:自己負担分の全て)
  • 上限回数の範囲内(年2回合計3万円)に限る
  • 血液検査、画像検査(腹部エコー):年4回
  • 画像検査(造影CT・造影MRI、または単純CT・単純MRI):年2回

HBVの母子感染を防止するためにかかる費用

支給の対象となる費用は、和解対象者が出産した時に、その子に対するB型肝炎ウイルスの母子感染を防止するため、上限回数の範囲内でワクチンの投与等およびこれに附帯する検査が行われた場合の費用分です。

上限回数

  • 母親の血液検査 :子1人につき1回
  • 子の血液検査(H;s抗原) :子1人につき2回
  • 子の血液検査(H;s抗体) :子1人につき1回
  • 子に対するワクチン投与 :子1人につき3回
  • 子に対するグロブリン投与 :子1人につき2回

同居家族に対するHBVの水平感染を防止するために係る費用

支給の対象となる費用は、和解成立後に当該原告の同居家族になった者に対するB型肝炎ウイルス感染防止のため、上限回数の範囲内でワクチンの投与およびこれに附帯する検査が行われた場合です。

上限回数

  • 血液検査:同居家族1人につきワクチン投与前後それぞれ1回
  • ワクチン投与:同居家族1人につき3回まで
  • 3回接種後にHBs抗体が獲得されていない場合、4回目の追加接種分も対象

 

B型肝炎訴訟における検査費用の請求方法

B型肝炎訴訟において、給付金などは全て和解成立後、支払基金に支給の請求をすることによって支払いが行われます。支払基金に対して給付金の請求を行う際、所定の様式の請求書とともに、必要な書類を提出する必要があります。

また、請求に必要な書類、手続については、和解後に送付される書類、または支払基金の相談窓口やホームページでご確認ください。

社会保険診療報酬支払基金|給付金等支給相談窓口
フリーダイヤル:0120-918-027
受付時間:9時〜17時(土曜・日曜・祝日及び年末年始を除く)
URL:http://www.ssk.or.jp/index.html

 

検査手当の請求方法

定期検査手当は受給者証が交付されるまで、定期検査費と合わせて支払基金へ請求していただく必要がありますが、受給者証交付後は請求の手続は不要となり、支払基金にて定期検査の受診を確認後、指定の口座に振り込まれます。

  • 様式第2号 特定B型肝炎ウイルス感染者定期検査費等受給者証交付請求書
  • 様式第14号 特定B型肝炎ウイルス感染者定期検査費等受給者証再交付申請書

 

まとめ

B型肝炎訴訟におけるB型肝炎に検査費用としては以上になります。検査をしてちゃんと請求をすれば検査費用は確実に支払われますので、弁護士などと相談しながら、請求の項目を確認してみましょう。

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