DVは弁護士に相談して解決|依頼するメリットと解決事例

DVとはドメスティックバイオレンスの略称で、家庭内暴力のことを指し、一般的には男性から女性への暴力のことと言われていますが、実は女性から男性へのDVも近年増加している傾向にあります。

暴力が行き過ぎれば、時に刑事事件にまで発展するDV問題ですが、その際の慰謝料の請求や一刻も早く離婚する際は弁護士に相談されることをおすすめします。

DV(暴力)から逃れる為には、専門家の協力なくして平和的な解決は難しいため、今回はDV問題を弁護士に相談、依頼するメリットや、DVでよくある問題、良い弁護士の選び方などをご紹介していこうと思います。

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DV・家庭内暴力の問題を弁護士に相談するメリット

DVの保護施設や、近所の家などに逃げられた人や、保護命令を出してもらった人は、DVの事実があった事を証明できる証拠を揃えることをおすすめしていますが、精神的に参ってしまっていて、なかなか行動に移せない人も多いと思います。

そんな時、力になってくれるのが弁護士です。まずは、弁護士にDVの相談をするメリットについて見ていきましょう。

離婚に対する精神的な負担が軽減される

弁護士に相談する最も大きなメリットは、DVで離婚する際の、精神的な負担が大幅に軽減さる点です。ただでさえDV(家庭内暴力)のせいで精神的にも肉体的にも大きなキズを負っていることが考えられますので、相手との交渉や離婚調停などに必要なものを準備する手間が省けるのは、とても大きなメリットと言って良いでしょう。

今後の解決までの見通しが立つ

DVなどの問題が起きている時、「これからどうなるのかわからず不安」「問題を解決するためにはどんな手段があるのかわからない」など、問題解決までの見通しが全く立たずに不安になる人が多くいらっしゃいます。

弁護士に相談することで、あなたの立場や手元にある証拠、これから手に入る証拠の種類や相手の反論などを踏まえて、DV問題をどのように解決できるかの見通しを提示してもらえますので、漠然と抱えていた不安なども解消できる可能性が高くなります。

相手と会わなくてよくなる

DV被害者にとって、やっとの思い出逃げ出したのにまたDVの加害者側と直接会うことはかなりの精神的な負担になりますし、話をすることすら苦痛となるケースも少なくありません。こう言った時、弁護士は全ての交渉窓口になって相手と直接話をしてくれますので、「弁護士に任せたので話は弁護士にしてくれ」とだけ言っておけば後は全て任せることができます。

法的手段もスムーズに取れる

どれだけ正しいことを主張しても、相手が同意しなければ交渉は不成立となってしまいます。そういった際には法的手段によって解決する以外に方法はありません。弁護士は、離婚調停・訴訟・強制執行・刑事告訴など、あらゆる法的手段をもってDV問題を解決に導いてくれます。

弁護士の司法書士や行政書士との違い

あらゆる民事事件・刑事事件において、依頼者の代理人として相手側と交渉したり、離婚調停への同席、裁判に出頭して裁判官と話をすることができるのは弁護士だけの特権です。

弁護士 司法書士 行政書士
離婚の法律相談
離婚協議書の作成
代理権の行使 ×
離婚調停の代理 × ×
家事審判の代理 × ×
離婚裁判の代理 × ×
強制執行の代理 × ×

行政書士や司法書士は、法律問題についての相談を受けて手続きに必要な書類を作成することはできますが、相談者の代理人となることができる場合は限定され、地方裁判所を利用する事件(140万円を超える問題)や家庭裁判所を利用する事件(離婚・親権・養育費等)では代理人となることができません。

DV問題は高確率で調停や裁判となる可能性の高い離婚問題の一つですので、一刻も早くDVから逃れて離婚をする場合は、すぐに弁護士に相談されることをおすすめします。

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DVや家庭内暴力でよく問題になること

夫が妻に対して暴力(DV)を振るう時の心理としては、女性を殴ることでストレスの発散がしたいというのが多く、決して相手を嫌っているから殴るという心理状態ではなく、自分より弱い立場の人間への支配欲や、精神的に抑圧しようという精神状態からなされることが多いように感じます。

こういった精神状態の夫からの暴力から起きる問題もありますし、他にもDVならでは問題もありますので、簡単にご紹介しておきます。

DV夫は離婚をしたがらない

身体的な暴力だけではなく、精神的な暴力(モラルハラスメント)を行う男性も増えていますは、DVやモラハラを行う夫は離婚をしたがらず、離婚調停や離婚裁判でも離婚を拒むという傾向があり、話し合いではなかなか前に進まないという問題が出てきます。

また、DV夫の主な主張は以下の3つです。

  1. 夫婦関係は破綻してないからまだやり直せる。離婚の必要はない
  2. 夫婦関係は破綻したが、悪いのは自分でない
  3. 夫婦関係は破綻しているが、それは相手が悪いから離婚請求には応じない

日常的に人を殴り続ける人間の発言とは思えませんが、こう言った主張は決して珍しいものではなくむしろ多い傾向にありますので、離婚をスムーズに進めるなら、やはり法的手段の検討が一番といえるでしょう。

警察の民事不介入の原則

DV(ドメスティック・バイオレンス)被害の大きな問題に、「警察の民事不介入の原則」が絡むことがあります。これは犯罪の拘らない家庭内の問題に対しては、警察は介入すべきではないという原則のことを言いますが、この原則のせいで警察に助けを求めても対応してくれないというケースがあります。

地域や警察署によって対応は違うかもしれませんが、警察の不適切な対応が原因で二次被害が発生し、犠牲者も発生している場合もありますので、基本的に警察は被害者からの相談をまともにはと扱ってくれないと思っておいたほうが良いかもしれません。

相談できる相手がいない

DVの被害にあっている方は、相手から「外出の制限」「友人との交流を許さない」などの扱いを受けているケースが多く、その状態が続くと「自分は誰にも相談できない」という心理状態になっていきます。そうなると、DVで悩んでいるのに誰にも相談できないという状況に苦しむことになります。

DVの相談は専門の相談機関や警察などでもできますが、メインは心のケアなどになりますので、根本的な解決を望む場合は、弁護士に相談されることが一番良い方法かもしれません。

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DV・家庭内暴力が得意な弁護士の見極め方

DVやモラハラ、家庭内暴力の問題解決を弁護士に相談・依頼をするには、DV問題が得意な弁護士である必要があります。サッカー選手に野球のことを聞いても深く詳しい回答が得られないように、相続が得意な弁護士に相談してもDV問題は解決しません。

ですので、離婚やDV問題の解決が得意な弁護士に相談するためにも、下記のような内容を押さえておきましょう。

ホームページで得意分野を確認する

今の時代、自分がどの分野を得意としている弁護士なのか、弁護士事務所のホームページを見れば大体書いてあることが多いので、その内容を見てその弁護士がどの分野に力を入れているのかを判断することができます。

もし相続もできます、交通事故もできますなど、4種類以上分野を書いていれば相談するのは考えたほうが良いかと思います。

DVの解決実績が豊富なこと

DV問題の経験数が多ければ、案件の内容に応じて何から取り組むべきかといった適切な手続きが可能になり、時間を節約することができます。また、案件処理にかかる期間の見立てや進行の方法、不利になる点とその対策等も容易になります。

単に法律的な知識が豊富というだけではなく、事件処理の件数はそれだけ強みになるといえますので、最も注視すべき点と言えます。

他の専門家とのつながりが多いこと

DVやモラハラで離婚する場合の慰謝料請求などには、DVを証明する証拠が必要になってきますので、そういった証拠を集めるために専門家との連携を取れるかもポイントになります。

また、心のケアや、怪我をしている場合すぐに紹介できる病院などを紹介してくれるなど、自分ひとりでは対応できない問題に対して、専門分野を分けて取り組める弁護士は良い弁護士と言って良いでしょう。

弁護士費用の料金体系が明確である事

離婚問題の弁護士費用は「相談料」「着手金」「報酬金」の3構成が基本になりますが、この際の弁護士費用が高すぎるのも困りものですし、安すぎたら逆に不安になるでしょうから安心できません。

全てが終わった後で高額な報酬金を要求される可能性を考えると怖いかもしれませんので、弁護士費用の算出基準や支払方法などの詳細説明をもらい、不明瞭な部分がない事を確認しましょう。

リスクなどもきちんと説明をしてくれる事

良いことばかりではなく、あなたが有利になる点や不利な点の説明、解決までに必要な経費や時間など、できる限り詳細な状況を説明してくれることも重要です。

同性の弁護士にこだわらない方が良い

離婚問題の相談する際、「絶対に同性の弁護士でないと」という方もいらっしゃいますが、異性の弁護士だからと言って相手側の肩を持つ訳ではありませんし、弁護士は100%依頼者の味方です。同性、異性問わず、優秀な弁護士であれば性別を気にする必要は少ないでしょう。

あなたにとって信じられる存在であるかどうか

最終的に決めるのはあなた自身ですので、弁護士の話を聞いて「この人にお願いしよう」と思えるかどうかが大事です。少しでも疑問に感じたら、別の弁護士に相談しても良いですし、相談料は基本的に無料ですので、セカンドオピニオンとして無料相談はどんどん活用していきましょう。

良い弁護士に出会うまで無料相談を活用する

いま、セカンドオピニオンとして活用すると良いとお伝えしましたが、弁護士に相談料は、現在基本的には無料に設定している事務所が多くなっています。つまり、弁護士に相談してみて、なんか違うなと思ったら、別の弁護士に相談してみて、誰が一番自分の問題解決に力になってくれそうか、誰が一番自分に合っている弁護士なのかを確かめる機会があります。

保険や住宅の見積もりと一緒で、弁護士もたくさんいますので、何人かの中から選ぶという当たり前の行為ですので、無料相談は有効に活用して、複数の事務所に相談に行ってみましょう。

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DV(家庭内暴力)問題に関する弁護士の解決事例

過去、弁護士が行った調停や裁判での解決事例をご紹介していきます。

DV夫から子どもの親権と養育費を勝ち取り離婚成立

離婚前の状況と相談内容
結婚生活11年目の佐藤(仮)さんはパートをしながら8歳と10歳の子供を育てる母親。会社勤めの夫は家事や育児に協力せず、休みの日には一人で遊びに行くなど家庭内のことを顧みない面があり、さらに加えて、気に入らないことがあると子どもの前でも暴言を吐く、家の中のものを壊す、佐藤さんに物を投げつけたりするなど、日頃から佐藤さんに強いストレスを与えていた。

ある日、佐藤さんは夫が投げた調理器具で大怪我を負い、「このまま生活は続けられない」と思い弁護士に相談しました。

佐藤さん(仮)の要望
  • 子どもの親権は佐藤さんが持つ
  • 子どもの面会交流は子どもの合意がない限り行わない
  • 財産分与は行わないこと (マイナスになる可能性が高かったため)
  • 養育費・年金分割・学費はできるだけ多くもらいたい
弁護士に依頼した結果
  • 調停離婚で離婚が成立
  • 別居中にかかった婚姻費用の獲得に成功
  • 子どもの親権の獲得
  • 子どもの意思を尊重した面会交流の決定
  • 希望額の養育費の獲得
  • 慰謝料の代わりに子どもの進学費用を獲得
  • 離婚までの期間: 3年間(中断期間含む)
  • 発生した費用:約25万円

離婚を拒否していたDV夫からの離婚成立

離婚前の状況と相談内容
田中さん(仮)は、20年の結婚生活の中で、自身の行動を必要以上に縛りときには暴言・暴力に及ぶ夫に長年苦しんできました。夫は最近口論のたびに「離婚する」と言うようになったこと、成長した子どもからも後押しされたことがきっかけで夫との協議離婚を始めました。しかし、夫は結婚している状態と変わらない条件を言ってきたり、離婚は絶対にしないと言ったり離婚協議は全く進まない状態。

田中さんは自宅を出て別居を開始するも、昼夜問わず田中さんを責めたてるメールや電話が夫から頻繁に届いたことから、協議離婚の代理交渉を弁護士に依頼しました。

田中さん(仮)の要望
  • 嫌がらせのような連絡をすぐにやめる
  • 絶対に離婚をしたい
  • 財産分与は半分
  • 慰謝料を請求しない代わりに二度と会わないこと
弁護士に依頼した結果
  • 協議離婚で離婚が成立
  • 依頼から1ヶ月で離婚できた
  • 発生した費用:約15万円

 

DV問題の解決を弁護士に依頼した際の弁護士費用

DVやモラハラといった家庭内暴力の問題解決を弁護士に依頼した場合の弁護士費用は、主に以下の3つで構成されています。

  • 相談料:基本的には無料の事務所が多い
  • 着手金:10万円〜20万円前後
  • 成功報酬金:着手金の半分のケースが多い

特に成功報酬の部分ですが、慰謝料の獲得や財産分与とは違って、モラハラとDVは相手と離婚することがゴールですので、基本的に金銭を受け取れないという問題があります。

そのため、弁護士事務所によってどのように料金設定しているのか解りにくいという問題がありますので、詳しい料金は直接相談して、見積もりをもらうのが良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。DVは場合によっては命に関わる問題ですので、一刻も早い解決と、身の安全を確保されることを願っています。

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