仮面夫婦と家庭内別居|主な違いと離婚・継続を判断する3つポイント

仮面夫婦と家庭内別居は、夫婦間に愛情がなく、夫婦関係が破綻しているという点では同じですが、細かい点を見ていくと大きく違っているのが分かります。

仮面夫婦や家庭内別居になってしまい、離婚した方がいいのか、このままを維持したほうがいいのが分からず悩んでいる人は少なくありません。

この記事では、仮面夫婦や家庭内別居の夫婦は離婚した方がいいのか、しない方がいいのか判断基準をまとめました。また、仮面夫婦や家庭内別居の特徴・子供への深刻な影響について紹介していきます。

仮面夫婦と家庭内別居の特徴と主な違い

仮面夫婦と家庭内別居は、夫婦関係が破綻しているという点では同じですが、日ごろの生活や夫婦態度が違います。ここでは、仮面夫婦と家庭内別居の違いについて紹介します。

仮面夫婦とは

仮面夫婦は、家庭内別居への第一歩です。仮面夫婦は、相手に愛情がない・嫌悪感があることを隠し、表面上は円満で幸せそうな家庭を築いているように振舞います。

相手に愛情がないにも関わらずに仲のいいように生活をしなければいけませんので、家庭内別居より精神的に大きな負担がかかります。

家庭内別居とは

家庭内別居は、その名の通り家庭内で「別居」をしている状態です。その態様は千差万別と思われますが、典型的なケースとしては、夫が2階で生活し、妻が1階で生活するなど明確に生活する場所が分けられているというケースでしょう。このようなケースでは夫婦が全く顔を合わせずに生活することになります。

生活費などは折半または、夫に出してもらい、家事はお互い自分でやるというのが一般的なようです。そのため、シェアハウスという言葉が1番当てはまるかもしれませんね。

家庭内別居では、周囲に対して円満な夫婦を演じる必要もなくなりますので、仮面夫婦より精神的な負担は減るのかもしれません。しかし、必ずしもストレスから解放されるわけでもないと思われます。

 

仮面夫婦・家庭内別居を判断するチェック表

自分たちが仮面夫婦・家庭内別居と呼ばれるものなのか分からないという人は少なくありません。

ここでは、仮面夫婦や家庭内別居にあてはまる特徴をまとめましたので、自分たちの夫婦関係はどうなのかを1度チェックしてみましょう。

仮面夫婦チェック表

仮面夫婦の特徴
夫に対して愛情がない 夫の言動に嫌悪感がある
周囲に対しては仲よく見せている 子供の前で仲良く見せている
夫に本音を話せない 喧嘩が絶えない
休日は基本的に顔も合わせない セックスレスが続いている
子供がいないと会話をしない 用事がある場合は直接言わず、メールや書置きを利用している

該当する項目が2個以上の場合は仮面夫婦の可能性が高くなります。1度しっかり夫と話し合い、仮面夫婦にならないように対処する必要があります。

家庭内別居チェック表

家庭内別居の特徴
夫に対して愛情がない 夫の言動に興味関心がない
生活区分がはっきりしている 夫の予定を知らない
家事は各自で行っている 生活費をしっかり渡してくれればなんでもいい
家族で出かけることがない 夫の実家に行きたくない

『該当する項目が2個以上の場合』は家庭内別居への可能性が高くなります。将来的に自分が離婚したいのか・離婚したくないのかを考えましょう。

離婚したくないなら少しずつ歩み寄り、離婚したいのであれば、離婚の準備を行う必要があります。

 

家庭内別居が子供に与える影響

子供のために離婚せずに家庭内別居を選択する人は少なくありません。しかし、必ずしも家庭内別居が子供にとって最善なのかと言われると難しいところがあります。

ここでは、家庭内別居が子供に与える影響を紹介します。仮面夫婦が子供に与える影響についてはこちら「仮面夫婦を続ける3つのリスク」をご覧ください。

親や家を嫌うようになる可能性がある

親が揃っているのにお互いに全く興味がない冷えた家庭環境を子供が好きになることはあるでしょうか。

特に思春期になり、色々なことが敏感に感じる年齢になると、家に寄り付かなくなったり、両親と距離を置くようになる可能性は否定できないように思われます。。

精神的に不安定になる可能性がある

両親の不仲や離婚できない理由を全部自分のせいと思い込んでしまう子供も少なくありません。そのような罪悪感から常に大きなストレスを抱えてしまいます。

ストレスを抱えても相談できる親がいませんので、結果的に自分でためこみ精神的に不安定になってしまうケースもあるかもしれません。

自己主張ができなくなる可能性がある

両親が不仲の場合、子供は一緒にいる時間が長い方の親(基本的に母親)に対し嫌われないように感情を抑制する傾向があるとも言われているようです(真偽は不明です。)。

その癖が子供のころについてしまうことで、大きくなっても感情を表に出すことが苦手で、相手に合わせるようになってしまうかもしれません。

 

 

まとめ

仮面夫婦は一方的の場合が多く、離婚するべきか深く悩む人も少なくありません。また、夫に対し、嫌悪感や悲しいという感情を抱きやすいようです。

一方家庭内別居は夫に対し期待や興味が一切ないので、逆に長所が見えることもあるそうです。とは言え、離婚寸前なのは間違いありません。

仮面夫婦でも家庭内別居をしている夫婦でも、再構築できないわけではありませんが時間や忍耐が必要になります。夫婦でカウンセリングに行くのもいいでしょう。

離婚後再婚も考えるのであれば、早めがいいですし、どうしても子供の独立まで夫婦を保ちたい場合は、今からでも離婚の準備をすることが大切です。